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教育・臨床心理学科

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福岡大学人文科学研究科臨床心理専攻(博士課程後期)の社会人入試合格者の言葉 

■森田 修示さん

福大に9年間在籍し、社会人となり、再び福大の校門をくぐろうとは夢にも思いませんでした。ハッピー・リタイアメントを夢見て、ノンビリ調理学校に行って学ぼうかなと考えていた程度です。理由は、料理がヘタなので基礎から学んで美味しいモノを作りたいと単純です。

新年になり、熱心に勉強している周囲の若い先生方、忙しい合間を縫って勉強している主婦の方、そういった方々に触発されたのでしょうか、急に再び学びたくなりました。その時点では、何を学ぶかまだ漠然としていました。日々の激務(高校の校長職は多分激務でしょう)の中、先生方・友人・知人とメールで連絡しているうちに少しずつ構想が固まり、どの大学で学ぶのが適当か調べました。行き着いた先が福大大学院の人文科学研究科臨床心理専攻(博士課程後期)の社会人入試でした。

さて、ここからが受験生になります。入試要項を求めて30余年振りに大学へ。久しぶりの大学で右往左往。東西南北の土地勘はあるのですが、当時とは比較にならないほど建物が増えていて右も左もわかりません。大学院事務室で要項を頂き、今度は証明書の発行をお願いしました。入学願書の記入の仕方も分らない書類があります。四苦八苦しながらやっと入学願書を送付しました。

入試まで1ヶ月あまり。学んだ事のない分野です。専門書を買って勉強してみても専門用語が一向に頭に入ってきません。これは頭の老化によるものと今まで学んだことのないフィールド故に仕方ないのですが随分困りました。相談する方もいなく、何をどう勉強すれば良いのかわからず、全くの独学しか方法はありません。勉強する時間は毎日早朝。年取ったせいか朝早く起きるのは苦になりません。その代わり、夜は10時頃にはもう眠たくなってきます。

勉強できたのか否か、確たる自信もないまま入試に突入。小論文が2問、専門科目が2問と面接試験。結果は当然燦々たるものだったろうと思っています。不合格ならば、また今秋か来春に再チャレンジすればいいさとお気楽に考えていました。3月4日合格発表。最近はネットで発表されるから便利です。合格の可能性20%ほどと思いながらホームページを開いてみました。当然該当する番号はないと思っていたのですが、最後の方に私の受験番号を発見しました。諦めかけていた細い糸が何とか繋がりました。これも福大の先生方のお陰と感謝しています。教育について学び直せる機会を与えて頂きました。

学ぶことはいつからでも始められそうです。ほんの少し今の自分から踏み出すことが出来ればチャレンジは容易ではないでしょうか。福大で再び学ぶ機会を与えて頂いたことに不思議なご縁も感じています。そして、若い学生の皆さんと一緒に机を並べて学べるのが楽しみです。

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